【2月19日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2017-18)は18日、5回戦の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は終了間際の失点でフットボールリーグ1(3部)のロッチデール(Rochdale AFC)と2-2で引き分け、再試合に臨むことになった。

 前半終了間際に失点して先制を許したトッテナムは、同点に追いついて迎えた後半43分、途中出場のハリー・ケイン(Harry Kane)がPKから逆転ゴールを決め、これで勝負はあったかに見えた。しかし、ロッチデールも同じく途中出場のスティーブ・デービス(Steve Davies)が終了間際に同点ゴールを決め、スリリングな試合は引き分けという結果に終わった。

 3部で最下位に沈むロッチデールだが、これで国立競技場に当たるウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)での再試合という夢の機会を手に入れることができた。一方のトッテナムは、フットボールリーグ2(4部)のニューポート・カウンティ(Newport County)との4回戦に続く再試合となった。

 デービスは英BBCで「(ウェンブリーでのプレーは)子どもの頃、みんなが夢に思い描くことだって言われてるし、僕らはそれにふさわしいプレーをした。自分の仕事ができた。目の前にボールが落ちてきたから決めるだけだった」とコメント。先制点を決めたイアン・ヘンダーソン(Ian Henderson)も「信じられない。スパーズ相手にすごいサッカーができた。ウェンブリーでの試合が待ちきれない」と語った。

 一方、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)とトップ4入りを目指すプレミアリーグを戦ううえで、想定外の再試合が邪魔になることはないと話している。

 ポチェッティーノ監督は「FAカップは魔法だ」という、イングランドサッカーで一番愛される、しかも今回のケースにぴったりの決まり文句を口にし、「再びウェンブリーで戦う機会が増えた。4回戦と一緒だ」と続けた。ポチェッティーノ監督はまた、ロッチデールも称賛し、FAカップで相手が普段以上の力を発揮してきたのは驚きではないと話した。

「驚いていない。この大会はまったくの別物だ。ニューポートもわれわれと信じられない試合をした後、次のリーグ戦で0-5で負けた」

 ウェンブリーでの再試合の勝者は、シェフィールド・ウェンズデイ(Sheffield Wednesday)とスウォンジー・シティ(Swansea City)の勝者と準々決勝で対戦する。こちらもヒルズボロ(Hillsborough Stadium)で行われた試合がスコアレスドローに終わり、再試合に持ち込まれた。(c)AFP/Julian GUYER