【2月18日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2018)は17日、シングルス準決勝が行われ、最年長での世界ランク1位奪取が決まった大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、早朝に放送される平昌冬季五輪のおかげで寝不足に陥りながらも、ラッキールーザーのアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)を6-3、7-6(7-3)で退け、決勝に進出した。

 大会を2回制している36歳のフェデラーは、ラッキールーザーから準決勝まで勝ち上がり、充実の一週間を過ごした33歳のセッピを退け、第2シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)との決勝へ勝ち上がった。セッピとの通算対戦成績は、これで15戦14勝となっている。

 ロビン・ハーセ(Robin Haase、オランダ)との準々決勝に勝利したことで、最年長での世界1位返り咲きが決まったフェデラーは、快挙達成の興奮であまり眠れず、早朝の五輪テレビ観戦でさらにエネルギーを吸い取られていることを明かしつつ、決勝に向けて状態を上げていきたいとしてキャリア97勝目に意欲を見せた。

「きょうはOKだった。コートでは少し体が重かったが、攻撃的にいけた。第1セットの中盤あたりから活力が感じられるようになったが、最初はきつかった」

 今大会ここまで、すべて目玉のナイトマッチを割り振られてきたフェデラーだが、決勝は初めて午後の試合となる。それでも本人は「まあ大丈夫だ。肉体的には厳しくない。どちらかと言えば、大変なのは感情的な部分だ。あと一つ、良い試合をしたい。今週はそれで最後だからね」と話している。

 ディミトロフは第4シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と対戦。ディミトロフの6-3、0-1で迎えた第2セット序盤、ゴフィンが自分で打ったボールを目に当てて痛めてしまい、棄権を余儀なくされたため決勝進出が決まった。(c)AFP/Scott WILLIAMS