【2月17日 AFP】北朝鮮の三池淵管弦楽団(Samjiyon Orchestra)が16日、首都平壌で韓国ツアーの凱旋(がいせん)公演を行い、「複数の韓国の楽曲を」演奏した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が17日、報じた。北朝鮮国内の公演で韓国の楽曲が演奏されるのは数年ぶり。平昌冬季五輪のおかげで冷え切った南北関係に融和ムードが高まっている。

 三池淵管弦楽団は、平昌冬季五輪にあわせて韓国の江陵(Gangneung)と首都ソウルで公演を行った。

 韓国での公演では、朝鮮半島(Korean Peninsula)の民謡「アリラン」や、1990年代から2000年代前半にかけて韓国で流行した楽曲などが演奏された。

 北朝鮮ではKポップは公には禁止されているが、歴代指導者の故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席と故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記は多くの韓国の流行曲を気に入っていたとされる。

 2000年の歴史的な南北首脳会談を受けて、韓国のポップ歌手や音楽家が訪朝した。中には金正日氏に個人的に迎えられた歌手もいる。

 金正日氏はその後、韓国の流行曲約20曲にお墨付きを与え、北朝鮮国内での演奏を許可したとされている。(c)AFP