【2月17日 AFP】(更新、写真追加)メキシコで16日、マグニチュード(M)7.2の強い地震があり、南部と中部の広い地域で揺れが感じられた。首都メキシコ市では地震警報システムが作動した。

 地震観測ネットワーク「スカイアラート(Sky Alert)」によると、この地震の揺れはゲレロ(Guerrero)州、オアハカ(Oaxaca)州、プエブラ(Puebla)州全域で感じられたという。

 当初この地震のマグニチュードをメキシコの地震当局は7.0、米地質調査所(USGS)は7.5としていたが、後にいずれも7.2とされた。USGSによると震源はメキシコ南西部オアハカ州ピノテパデドンルイス(Pinotepa de Don Luis)の北東37キロで、震源の深さは24.7キロ。発生から1時間近く後にM5.9の余震も起きた。

 昨年9月の2度の地震で多くの建物が倒壊し465人が死亡した事態の再来を恐れパニックになった住民らが通りに避難した。

 エンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領は地震の規模が大きかったことから国家緊急事態委員会を設置したとツイッター(Twitter)で明らかにした。

 危機管理当局はこれまでのところ大きな被害が出たとの報告はないと発表した。当局によると、震源があるオアハカ州ではピノテパ・ナシオナル(Pinotepa Nacional)とサンティアゴ・ハミルテペク(Santiago Jamiltepec)の2つの町で複数の建物に被害が出ており、州当局は避難所を開設した。

 メキシコ市のミゲル・アンヘル・マンセラ(Miguel Angel Mancera)市長は、昨年の地震で大きな被害が出た同市中心部のコンデサ(Condesa)地区で壁が崩れたなどの報告はあるが、市内の被害は「非常に軽微」だとしている。米国立測候所(NWS)は津波警報を出していない。(c)AFP/Joshua Howat BERGER