【2月17日 AFP】クラシック音楽賞の受賞歴もあるフランスのチェロ奏者が15日夜、パリ北東の郊外パンタン(Pantin)の自宅前で強盗にナイフを突きつけられ、約1億7000万円の価値がある愛用のチェロを奪われた。

 チェロ奏者のオフェリー・ガイヤール(Ophelie Gaillard)さんは楽器の写真を添えて「助けて! 今夜、愛用のチェロを盗まれました。暗い赤色のフライトケースに入っています」とフェイスブック(Facebook)に投稿した。

 ガイヤールさんが警察に話した内容によると、強盗は携帯電話も引き渡すよう要求した後、徒歩で逃走したという。

 フェイスブックへの投稿によると、このチェロはCIC銀行がガイヤールさんに貸し出しているもので、約130万ユーロ(約1億7000万円)の価値がある。伊ベネチアの最高峰クラスのチェロ職人マッテオ・ゴフリラー(Matteo Goffriller)の息子で弦楽器職人のフランチェスコ(Francesco Goffriller)が手掛けた品だという。

 ケースの中には19世紀のフランスの楽弓職人ジャン・ピエール・マリ・ペルソワ(Jean Pierre Marie Persoit) が手掛けたという愛用の弓も入っていた。(c)AFP