【2月17日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2018)は16日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が4-6、6-1、6-1でロビン・ハーセ(Robin Haase、オランダ)から逆転勝利を収め、史上最年長で世界ランク1位に返り咲くことが確定した。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇る36歳のフェデラーは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に代わり世界トップに立つことについて、「ここまで信じられない道のりだった。世界1位の奪還は大きな意味がある」とすると、「本当に特別なことだ。とてもうれしい。世界1位に返り咲けるなんて考えてもいなかった。自分のキャリアにとって、これは重要な瞬間だ」とコメントした。

「テニス界で世界1位になることは究極の偉業だ。年齢を重ねて倍の練習が必要になるなか、努力してそこまで上り詰めた相手からその座を奪い返すことは本当に大きな試練だ。夢がかなった。素晴らしい旅路を経てここまで来た。1998年に初めてワイルドカード(主催者推薦)を獲得した大会なので、とても感慨深い」

 2003年にアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏が33歳131日で樹立した男子テニスの世界1位史上最年長記録を更新することになったフェデラーが、2004年2月に初めて上り詰めたトップの座に立つのは、2012年10月以来のことになる。

 アガシ氏もツイッター(Twitter)でフェデラーを祝福し、「36歳195日…、@rogerfederer(ロジャー・フェデラー)は、テニスのレベルをどんどん押し上げている。また一つ素晴らしい快挙を達成しておめでとう!」と投稿した。

 昨年1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で復活優勝を果たすまで一時は世界17位まで後退していたフェデラーは前日、世界1位の奪還に意欲を燃やしていたものの、膝の手術に踏み切った2016年には考えてもいなかったことだとして、「必死にここまでたどりついた。昨年はたくさんの試合で勝たなければならなかった」と語っていた。

 先月の全豪オープンを含めてこの13か月間でグランドスラム3勝を飾る完全復活を遂げるなど、年齢を感じさせないフェデラーは、この日の準々決勝で今大会では初めてセットを奪われた。一方、対戦したハースは今週に入り体調不良に悩まされており、これ以上試合を重ねるのは無理だったと明かした。(c)AFP/Scott WILLIAMS