【2月17日 AFP】米南部フロリダ州パークランド(Parkland)の高校で発生した銃乱射事件をめぐり、連邦捜査局(FBI)が先月、ニコラス・クルーズ(Nikolas Cruz)容疑者(19)の危険性を訴える詳細な情報が寄せられたにもかかわらず、しかるべき対応を取らなかったことが明らかになった。FBIが16日発表した。

 FBIは声明で「2018年1月5日、ニコラス・クルーズに近い人物がFBIの公共アクセス回線にクルーズに関する懸念を通報していた」と発表。さらに「通報者はクルーズの銃器所有や殺人願望、奇行、ソーシャルメディアへの不穏な投稿、さらに学校を銃撃する可能性について情報を提供した」と明らかにした。

 声明はまた、この情報は「人命に対する潜在的な脅威」と評価した上でFBIマイアミ支局に送られるべきだったが、そうした対応はとられず、「この時点でさらなる捜査は行われなかった」とした。

 FBIのクリストファー・レイ(Christopher Wray)長官は「この事案で起こったことへの徹底的な調査と、一般から寄せられる情報への対応手順の見直しに全力で取り組む」と述べた。(c)AFP