【2月16日 AFP】平昌冬季五輪は16日、クロスカントリースキー男子15キロフリーが行われ、最下位の116位でゴールしたメキシコのヘルマン・マドラソ(German Madrazo)を、114位で完走した、上半身裸で開会式の旗手を務め話題となったトンガのピタ・タウファトファ(Pita Taufatofua)と、111位のモロッコのサミル・アジマニ(Samir Azzimani)の2人が肩車し、互いの健闘をたたえる様子が見られた。

 119人が出場し、2人が途中棄権、1人が失格となったレースで43歳のマドラソは、自身4個目の五輪金メダルを獲得したスイスのダリオ・コローニャ(Dario Cologna)から約25分遅れてゴールした。

 観客や他の選手たちは、1人になってゴールを目指すマドラソに声援や拍手を送った。1年前までスキーの板を履いたこともなかったマドラソがゴールすると、メキシコ国旗が手渡され、疲れきった顔に笑みを浮かべた。

 マドラソがゴールした後、タウファトファとアジマニはマドラソを抱え上げ、3人とも笑顔を見せた。(c)AFP