【2月17日 CNS】春節(旧正月、LunarNewYear)を故郷で過ごす人たちの帰省ラッシュ「春運」。今年は、のべ30億人が大移動するとみられている。40年の間、「春運」は大きく変化している。

■作戦を立て切符を買う

 2001年から広州(Guangzhou)で働いている程助華(Cheng Zhuhua)さん(56)は、10回以上の「春運」を経験している「ベテラン」だ。最も印象に残っているのは、大量の帰省客が列に並んで切符を買う光景だ。

「列に並ぶ人の多さにびっくりしました。見ているだけで頭がふらふら」。程さんは、同時期に里帰りする仕事仲間や同郷出身者と作戦を練ってから切符を購入していた。

「仲間と交代で列に並び、疲れたら交代する。食事の買出し係もいて、当時は必ずそれぞれの役割を決めていました」と話す。切符を買う係は朝一番に駅に行き、列に並ぶ。そして切符を買えたころには、夜になっていた。

 現在はインターネットで切符を購入でき、昔の大変だった思い出も程さんの記憶の中では徐々に薄れてきている。現在、広州駅ではそのような風景を見ることもなくなった。

 2018年1月3日から販売された切符の数は、2月1日まで約3億枚。このうち約2億枚がインターネットによる販売だった。利用者の8割が、インターネットで切符を購入している。

 程さんも今年はインターネットで切符を買った。「ネットだと早くて便利だし、面倒な手間が減った」と話した。