【2月17日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2017-18)は16日、5回戦の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)はウィリアン(Willian Borges da Silva)の2得点などで4-0とハル・シティ(Hull City)に快勝し、準々決勝進出を決めた。

 チェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、この勝利でシーズンを左右する今後数週間に向けた準備が整ったと考えている。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝トーナメント1回戦のFCバルセロナ(FC Barcelona)との初戦を20日に控えて指揮官は、ティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)、セサル・アスピリクエタ(Cesar Azpilicueta)、ヌゴロ・カンテ(N'Golo Kante)、エデン・アザール(Eden Hazard)をベンチからも外した。

 それでも、チャンピオンシップ(2部)で苦しむハルを相手に十分な力を見せたチェルシーは、ウィリアンの2発に加えて、ペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)の得点とオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)の移籍後初ゴールでハーフタイムまでに4点を奪った。

 ボーンマス(AFC Bournemouth)とワトフォード(Watford FC)にダメージを受けるような黒星を喫した後、のしかかっていたプレッシャーを緩めることになったウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)戦での3-0の勝利から、コンテ監督は全部で7選手を入れ替えた。

 しかし、チャンピオンズリーグでの栄光と、来季の同大会の出場権がかかるリーグ戦でのトップ4確保に向けては、よりチャレンジングな戦いが待ち受けている。

 本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でのバルサ戦に続いて、チェルシーは敵地でのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦、マンチェスター・シティ(Manchester City)戦を挟んで、3月14日に敵地カンプ・ノウ(Camp Nou)でのバルサ戦に臨む。

 コンテ監督は「連戦期間の最後に2試合を落としたが、また自信を取り戻している。しかしここからの2週間は、バルセロナ、ユナイテッド、シティとのビッグマッチを戦わなければならないし、精力的にいかなければならない。準備はできている」とコメントしている。

 一方、同日行われた試合では、レスター・シティ(Leicester City)も1-0でシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)に勝利し、準々決勝進出を決めている。

 マンチェスター・シティへの移籍をレスターが拒否したことにより、自ら行方をくらませて練習に出ていなかったリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)は、この試合で久々に先発に復帰した。

 ここ3試合での出場はマンチェスター・シティ戦での途中交代のみとなっていたが、この日はジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)のゴールをお膳立てし、リーグ首位を走るチームが獲得に動いた理由を示した。(c)AFP