【2月18日 AFP】平昌冬季五輪は17日、フリースタイルスキー女子スキースロープスタイル決勝が行われ、スイスのサラ・ヘフリン(Sarah Hoefflin)が金メダルに輝いた。前日練習で転倒し、脳振とうの疑いで病院に運ばれた同じくスイスのマチルド・グレモー(Mathilde Gremaud)は銀メダルを獲得した。

 16日の練習中に転倒して頭を強打し、記憶障害の兆候があった18歳のグレモーは、CTスキャンを受けた結果、異常なしと判断されて決勝の舞台に立つと、同じく練習中に負傷したヘフリンに次ぐ2位に入った。銅メダルは英国のイサベル・アトキン(Isabel Atkin)が獲得した。

「後から言われたことしか覚えていない。私はショックを受けていて、会場を後にしたこと。そして涙も流していたこと。何が起きたのかまったく分からない」と転倒した時のことについて話すグレモーは、「救急車に乗るまでの前日練習のことは何もかも忘れてしまった。病院に行ってCTスキャンを受け、どこにも問題がないとのことだった」と語った。

 スイスのチームドクターは、グレモーはレールから落ちて頭を打ったが、意識を失った状態ではなかったと話している。グレモーは決勝当日の朝、かすかに頭痛はあったものの、脳振とうの検査をパスしたという。

「きのうと今朝、神経の検査を行った。そして朝にゴーサインを出した。観察することがとても重要で、脳振とうに注意を払った。もし脳振とうがあれば彼女は出場しなかった」

 また、金メダルを獲得したヘフリンは、練習では強風に悩まされ、転倒して両足のかかとを負傷したと明かしている。「ずっと信じ難い状態だった。スイスチーム、特に私にとって本当にハードな1週間だった。ベストなトレーニングを行うことができず、マチルドも私もいくつかけがを抱えていた」

「きょうは試合に出場し、最大限楽しむよう努めた。お互いを鼓舞して、出場にこぎつけた。とても誇りに思う」 (c)AFP