【2月16日 AFP】(更新)平昌冬季五輪は16日、アルペンスキー女子回転が行われ、スタート前に嘔吐(おうと)した米国のミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin)は4位に終わり、2014年ソチ冬季五輪に続く連覇を逃した。スウェーデンのフリダ・ハンスドター(Frida Hansdotter)が金メダルを獲得した。

 現在32歳のハンスドターは合計タイム1分38秒63を記録し、スイスのウェンディー・ホルドナー(Wendy Holdener)を0秒05差の銀、オーストリアの伏兵カタリナ・ガルフーバー(Katharina Gallhuber)を0秒32差の銅メダルに抑えた。

 15日の大回転で金メダルに輝いていたシフリンはスタート前に嘔吐し、首位に立ったホルドナーと0秒48差の4位に終わった1本目の後にはウイルス性のような症状を訴えたが、競技後には「他の要因というより緊張だったと思う」「今は体調も悪くないし、ウイルスにやられたとは思わない。1本目の後はそう思ったが、今はただ言い訳をしていただけだと思う」と語った。

 それでも、17日に控えるスーパー大回転も欠場すると明かした22歳は「特に言い訳はない。回転ではシーズンを通して攻めのスキーができていたから、自信を持っていたし余裕もあった。だからこそ、ここに来て守りに入ってしまった自分のスキーには失望しているけど、これも人生なのかなと思う」と付け加えた。

 一方、これまでW杯わずか4勝、世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)の回転で通算3個のメダル獲得という成績にとどまっていたハンスドターにとって、竜平アルペンセンター(Yongpyong Alpine Centre)で手にしたこの日の金メダルはキャリア最大の結果となった。(c)AFP