【2月16日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2018)は15日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-6(10-8)、7-5でドイツのフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber)を退け、史上最年長での世界ランク1位到達にあと1勝と王手をかけた。

 現在36歳のフェデラーは、「今夜の試合は難しかった。必死のプレーと苦戦を強いられてしまった」とすると、「ゲームプランは万全だったが、それをまったく生かせなかった。相手は素晴らしい立ち上がりだった。自分のサーブも良かったのは良い兆候だったが、それよりもリターンがさえなかった」とコメントした。

 54分間にわたる苦戦の末に第1セットを制し、第2セットはコールシュライバーのダブルフォールトでブレークを奪い6-5とリードしたフェデラーは、続く第12ゲームで2本目のマッチポイントをボレーで決めて勝利。この試合でのブレークが1ゲームにとどまったコールシュライバーとの戦績を13戦全勝とし、16日の準々決勝でオランダのロビン・ハーセ(Robin Haase)と対戦することが決まった。

 1999年にキャリア初のワイルドカード(主催者推薦)を獲得してロッテルダム大会に出場したフェデラーは、2004年に初めて上り詰めた世界1位の座を奪還することについて、「わくわくするような挑戦だ。必死にここまでだどりついたよ。昨年はたくさんの試合で勝たなければならなかった」と語った。

 この19年間で四大大会(グランドスラム)通算20勝を記録し、2012年10月を最後に世界1位から遠ざかっていたフェデラーは、昨年1月には同17位まで後退しており、「(2016年2月に)膝の手術をした時は想像もしていなかった。世界1位への道は険しい。最も大切なことは健康を維持することだ。今週ここにいなければ、とても後悔していただろう。明日の試合がすごく楽しみだ。待ちきれないよ」と話した。

 このほかでは、第2シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)が7-6(7-4)、7-5でセルビアのフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic)を下し、アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)との準々決勝に駒を進めた。20歳のルブレフは2時間近くに及ぶ激戦の末、ダミアー・ジュムホール(Damir Dzumhur、ボスニア・ヘルツェゴビナ)に6-4、7-6(7-4)で勝利した。(c)AFP/Scott WILLIAMS