【2月15日 AFP】米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さん主演の映画『ザ・ビーチ(The Beach)』の公開後、観光客が大挙して押し寄せるようになったタイのピピ・レイ島(Koh Phi Phi Ley)で、サンゴ礁の損傷を防ぐため、浜辺へのボートの進入が数か月禁止されることになった。地元当局が14日、明らかにした。

 映画の舞台となったピピ・レイ島のマヤ湾(Maya Bay)には観光客が日々殺到しており、有名になった海や崖を背景に、自分撮り(セルフィー)をする人たちの姿が多くみられる。

 ただ、海や砂浜を環境面で傷つけているとの声も上がっており、今年6月から9月まで浜辺へのボートの進入が禁止されることになった。

 地元当局の関係者は、「20年近く、マヤ湾では浜辺の前にしてボートを停泊させることを歓迎してきたが、エンジンがサンゴ礁を傷つけ、砂浜に問題を引き起こしている」と述べた。また、「あふれかえる観光客用のボートが視界を遮っている」とも指摘した。

 ただ、近隣の湾にはボートの停泊が可能で、観光客は今後もそこから歩いて浜辺へと向かうことができるという。(c)AFP