【2月15日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロで開催された「リオのカーニバル(Rio's Carnival)」で14日、サンバチームのコンテスト結果が発表され、トゲのある風刺的なパレードを披露したサンバスクール「ベイジャ・フロル(Beija-Flor)」が14度目の優勝を果たした。

 ベイジャ・フロルは、政治家を紙幣の詰まったブリーフケースを持ったネズミになぞらえたパフォーマンスなどを披露した。

 2位につけた「パライゾ・ド・トゥイウチ(Paraiso do Tuiuti)」も、金の詰まった袋から離れない保守派のミシェル・テメル(Michel Temer)大統領を表現した、風刺の利いたパレードを行った。今年のパレードは、政治への批判が例年になく強いものとなった。

 優勝したベイジャ・フロルを象徴する人物の一人で歌手のネギーニョ(Neguinho)は、「これは国民のための勝利で、今のブラジルに存在するさまざまな不平等などに対する批判でもある」とコメントした。

 13校の強豪サンバスクールは11~12日の2夜にわたり、全身でサンバのリズムを感じる豪華なパレードを披露した。36人の審査員により、山車や衣装の質から打楽器奏者のパフォーマンスまで、九つの判断基準をもとに審査された。(c)AFP