【2月15日 AFP】米太平洋軍(PACOM)のハリー・ハリス(Harry Harris)司令官は14日、中国が急速に軍備増強を進めており、近く「ほぼ全ての領域で」米国に並ぶ軍事力を持つ可能性があると警鐘を鳴らした。また北朝鮮のミサイル開発をめぐり、その急速な進展に合わせて防衛態勢を向上させていく必要があるとの認識も示した。

 米下院軍事委員会(House Armed Services Committee)の公聴会で述べた。中国の従来の装備への投資のほか、極超音速ミサイルや人工知能(AI)の開発にも警戒しなければならないとも訴えた。

 ハリス司令官は中国によるミサイルシステムの著しい向上、第5世代の戦闘機の開発、ジブチでの海外初の基地建設などを列挙して、中国は目を見張るほどの軍備増強を進めていると指摘。

 その上で「間もなくほぼ全ての領域で米国に競合するだろう」と述べ、「米国が後れを取れば、太平洋軍は将来戦場で人民解放軍に苦戦を強いられることになる」と危機感を示した。

 一方、北朝鮮については、米側は現時点では北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)政権が発射するあらゆるミサイルを阻止できるとしながらも、北朝鮮の軍事力の急速な進歩に適応していかなければならないと警告。

「北朝鮮の3、4年後のミサイルに関する軍事力を考慮すれば(中略)、わが国はミサイル防衛を改善し続けていく必要があると思われる」とした。

 ハリス司令官はさらに、正恩氏について「自分が当然手に入れるべきと感じているものを獲得する道をたどっている。それは自分と共産主義体制に従う朝鮮半島だ」とも述べ、長期的な目標は単に体制を守るだけでなく、南北を統一して朝鮮半島を支配することだとの見方も示した。(c)AFP