【2月14日 時事通信社】南アフリカからの報道によると、与党アフリカ民族会議(ANC)は14日、ズマ大統領の不信任案を15日に議会で採決する方針を固めた。ANCは13日、自発的に辞任するようズマ氏に勧告していたが、本人は早期辞任を拒否していた。

 不信任案採決は当初、22日に予定されていたが、前倒しされた。不信任案が可決されれば、15日か16日にラマポーザ副大統領が後任に選ばれる見通し。

 一方、地元テレビは14日、ズマ氏とのインタビューを放送した。この中で同氏は、ANCの退任勧告を「なぜなのか理解できない」「不公平だ」と批判。党幹部と会った際に「誰も(退任しなければならない)理由を示せなかった」と反論した。辞任は6月以降が望ましいと希望も語った。

 これに先立ち、南ア警察は14日早朝、ズマ大統領の数々の汚職を裏で操ってきたと疑われているインド系富豪グプタ家のヨハネスブルク郊外の邸宅を家宅捜索し、関係者3人を拘束した。警察報道官は「グプタ家による『国家乗っ取り』疑惑に絡む捜査だ」と述べた。

 グプタ家の「グプタ3兄弟」は、ズマ氏と極めて親しい。閣僚の交代まで差配する強い影響力が疑われ、庶民の憎悪の対象となってきた。(c)時事通信社