【2月14日 AFP】平昌冬季五輪は14日、フィギュアスケート・ペアのショートプログラム(SP)が行われ、北朝鮮の廉太鈺(Ryom Tae-Ok、リョム・テオク)/金柱希(Kim Ju-Sik、キム・ジュシク)組が過去最高の演技を披露し、11位でフリースケーティング(FS)に進出した。

 200人を超える北朝鮮の大応援団の後押しを受けながら、2人はジェフ・ベック(Jeff Beck)がカバーしたビートルズ(The Beatles)の「ア・デイ・イン・ザ・ライフ(A Day in the Life)」をバックに卓越したプログラムで観客を魅了し、パーソナルベストを4点以上更新する69.40点を記録した。

 江陵アイスアリーナ(Gangneung Ice Arena)で持てる技術を存分に発揮した2人は、会場に響くジェフ・ベックの印象的なギターリフに乗せて滑りながら、冒頭の3回転ツイストリフトを成功させ、旗を振る応援団から大歓声を浴びた。演技終了後には笑顔で手を振って観客にあいさつし、点数が巨大画面に表示されると跳び上がるようにして喜んだ。

 その後は関係者に付き添われて報道陣の前を通り過ぎ、演技について詳しく語ることはしなかった2人だが、金柱希は去り際に、応援が大きな後押しになったと話している。

「過ごしづらさはまったくありませんし、こうやって競技に参加して、われわれ朝鮮人の強さと団結力を見せることができました。応援してくださる方々の姿はとても力になりました。私たちは同じ血が流れる一つの民族です」 (c)AFP