【2月14日 AFP】イングランド・チャンピオンシップ(2部)のハル・シティ(Hull City)に所属し、イングランド代表に選出された経験もあるライアン・メイソン(Ryan Mason)が、試合中の衝突で頭蓋骨を骨折したことが原因で、現役を引退すると発表した。メイソンと頭がぶつかったチェルシー(Chelsea)のギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)は「打ちのめされている」とショックを隠し切れずにいる。

 26歳のメイソンは、2017年1月に行われたチェルシー対ハルのプレミアリーグの試合で、ケーヒルと頭同士が激しくぶつかり、それ以来プレーに復帰できていなかった。

 イングランド代表のCBを務めるケーヒルは、ツイッター(Twitter)に「ライアンの話を聞いて、打ちのめされている。CKでの競り合いは僕らが何千回と繰り返すプレーで、ライアンのような一流のプロにこんな結果が待っていたことに胸が張り裂けそうだ」と書き込んだ。

「彼とその家族に心からの愛を送り、明るい未来が待っていることを願っている」

 メイソンは同日、復帰へ向けて全力を尽くしていたが、プロ選手としてのキャリアに幕を下ろすことを決めたと声明を発表している。

「専門医からの助言に従い、残念ながらプロサッカー選手からの引退を決めたことを発表します。ピッチへ戻るのを目標にたゆまず頑張ってきましたが、残念ながら専門家の助言を受け入れ、負傷の性質とそれに伴うリスクを考慮し、引退する以外なくなりました。2017年1月の命にかかわる負傷からの回復を助けてくれた人たちの輪に、今もこれからも感謝しています」

 メイソンはトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)でプロキャリアを歩み出し、2015年3月のイタリア戦でイングランドフル代表の初キャップを刻んだ。

 メイソンは「各カテゴリーを昇格し、僕のクラブ、愛するクラブでプレーできたことは心からの誇りです。そのクラブでキャプテンを務める経験ができたことも、素晴らしく誇らしい出来事でした。そして最後に、国を代表する機会が得られたことは、誰にも奪えない栄誉であり、そこまでたどり着けたことをとても誇らしく思います」と話した。(c)AFP