【2月13日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)の委員を務めるアンジェラ・ルッジェーロ(Angela Ruggiero)氏は12日、平昌冬季五輪のフィギュアスケート団体戦に出場し、ゲイであることを公表した選手としては初となる金メダルに輝いたエリック・ラドフォード(Eric Radford、カナダ)をたたえた。

 金メダル獲得が決まったあとに「誇らしくて爆発しそう」とコメントしたラドフォードについて、IOCのアスリート委員会で委員長を務めるルッジェーロ氏は、同選手の功績を「ファンタスティック」と称賛すると、「素晴らしいことだと思う。私たちはIOCの多様性を祝福する。それは私たちが五輪の価値に求めるものの基盤であることを願う」と述べた。

「勇気を与えてくれると思う。それは寛容というグローバルな基本的原則に力強いメッセージを送る。なので私はファンタスティックだと思う」

 団体戦に出場した選手でゲイを公表しているのはラドフォードだけではない。米国チームの一員として銅メダルを獲得したアダム・リッポン(Adam Rippon)もゲイであることを明らかにしており、米国の選手団には2015年に同性愛者であることを公表したスキー選手のガス・ケンワーシー(Gus Kenworthy)もいる。英国出身のケンワーシーは、2014年のソチ冬季五輪ではフリースタイルスキー男子スロープスタイルで銀メダルを獲得した。

 団体戦のペアに出場したメーガン・デュアメル(Meagan Duhamel)/ラドフォード組は、ショートプログラム(SP)で2位に入ると、フリースケーティング(FS)では英歌手アデル(Adele)の曲ホームタウン・グローリー(Hometown Glory)で演技を披露し、首位に立った。ラドフォードは競技後、ツイッター(Twitter)に「素晴らしい!文字通り誇らしすぎて爆発しそうだ」と投稿している。(c)AFP