【2月13日 AFP】サウジアラビアの検察当局は12日、同国史上初となる女性捜査官を採用することを明らかにした。石油依存型経済からの脱却に向けた改革計画のもと、サウジアラビアは女性の就業率向上を目指している。

 検察当局は声明で、「捜査官補の女性職員を募集している」と広く呼び掛けた。

 女性捜査官の募集は、同国のムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子が進める改革計画「ビジョン2030(Vision 2030)」に沿ったもの。同計画では2030年までに女性労働者を22%増やし、全労働人口の3分の1を女性とするとしている。

 サウジアラビアでは旅券管理当局も空港や国境検問所に勤務する女性職員を募集し、定員140人に対し10万7000人から応募があったという。

 サウジアラビア人女性の社会進出をめぐっては、長年許されていなかった女性の自動車運転が今年6月に解禁されることが決まっている。自ら運転する女性が増えることにより、女性の職場進出も促進されると予測されている。

 また先月には、女性によるスタジアムでのサッカー観戦が同国史上初めて認められた。(c)AFP