【2月13日 AFP】米大リーグ(MLB)のシカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)など8球団でプレーしたエステバン・ロアイザ(Esteban Loaiza)元投手が、薬物所持の疑いで同国カリフォルニア州で逮捕されていたことが、地元当局の発表で明らかになった。

 サンディエゴ郡保安官事務所(San Diego Sheriff's Department)によると、現在46歳のロアイザ容疑者は今月9日に逮捕され、20キログラム以上のヘロインとコカインを売買目的で所持していたとして、同14日に出廷する予定となっており、保釈金は20万ドル(約2200万円)に設定されている。

 ホワイトソックス時代の2003年に21勝を記録したロアイザ容疑者は、2003年と2004年にオールスターに選出されたほか、2003年にはア・リーグのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)投票で故ロイ・ハラディ(Roy Halladay)氏に次ぐ2位を記録した実績を誇る。キャリア14年間で通算126勝114敗を挙げ、2008年に現役を引退した。

 メキシコ・ティフアナ(Tijuana)出身のロアイザ容疑者は、同国出身の投手としては通算173勝を記録したフェルナンド・バレンズエラ(Fernando Valenzuela)氏に次いで2番目の勝利数を記録。MLBの記録専門サイト「ベースボールリファレンス(Baseball-reference.com)」によると、現役時代には4000万ドル以上を稼いだとされている。

 同容疑者は2010年に米歌手のジェニー・リベラ(Jenni Rivera)さんと結婚したが、リベラさんは2012年に飛行機墜落事故で死亡した。(c)AFP