【2月12日 AFP】ロシアの首都モスクワ近郊で旅客機が離陸直後に墜落し、乗客乗員71人全員が死亡した事故で、捜査当局は12日、雪が降り積もる中、現場検証を行った。

 墜落現場は、場所によっては腰の高さまで雪で覆われているために近づくのが困難となっており、救急隊員らは徒歩、もしくはスノーモービルで機体の残骸にたどり着くことを余儀なくされている。

 ロシアではここ数週間、記録的な降雪に見舞われている。ロシア連邦捜査委員会は気象状況のほか、人為的ミスや技術的な問題も事故原因として考慮に入れているとする一方、テロの可能性については言及しなかった。

 11日にモスクワの郊外ラメンスキー(Ramensky)に墜落したサラトフ航空(Saratov Airlines)のアントノフ(Antonov)An-148型機は、モスクワのドモジェドボ空港(Domodedovo Airport)を離陸後、同日午後2時28分(日本時間同8時28分)にレーダーから消えたという。

 ロシア運輸捜査当局は後に声明で、「乗客65人と乗員6人が搭乗しており、全員死亡した」と発表。

 ロシア非常事態省が公表したリストによると、死亡者にはスイス人やアゼルバイジャン人も含まれており、5歳の女児を含む子ども3人も死亡した。(c)AFP/Anna MALPAS