【2月12日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は12日、平昌冬季五輪では強風が「頭痛のたね」と認めた一方で、閉会式の予定日以降の競技実施に言及するのは時期尚早とした。

 大会は強風により大混乱に陥っており、11日の予選が延期され、12日に全選手が出場したスノーボード女子スロープスタイル決勝では、風の影響で転倒者が続出。本来の力が出せなかったとして、選手からの不満も噴出している。

 アルペンスキーでは前日に男子滑降、そしてこの日は女子大回転が15日に延期されるなど、2日連続で日程が調整されている。IOCは強風が「頭痛」となっていることを認めたものの、閉幕予定日の2月25日以降に大会を延長することには慎重な姿勢を示した。

 IOCの広報担当マーク・アダムズ(Mark Adams)氏は「日程を議論するにはまだ少し早いと思う」との見解を示し、「(1998年の)長野では閉会式の直前に滑降が行われていたと思う。なので時間はたくさんある。大会にはゆとりがある」と語った。

 アダムズ氏は過密スケジュールの再調整は困難だと認めたが、IOCは競技を延期する際はそれぞれの連盟の助言を仰いでいるという。

「重要なのはアスリートの安全だ。各連盟はその競技において豊富な経験を有している。われわれはそれに従う」

「もちろん、われわれは全体のスケジュールを調整しなければならない。それは本当に頭が痛い。すべての異なる競技を異なった形で実施する。だがわれわれはアスリートの安全を脅かすような決定は何があってもしない」(c)AFP/Talek HARRIS