【2月12日 AFP】インド北東部のアッサム(Assam)州で、旅客列車が線路を渡っていたゾウの群れと衝突し、ゾウ4頭が死ぬ事故が起きた。地元当局が11日、発表した。

 鉄道会社の広報担当者がAFPに語ったところによると、事故は10日に発生。事故の衝撃により列車は脱線したものの、乗客にけがはなかった。死んだゾウ4頭の他、さらにもう1頭が深刻な傷を負ったという。

 ゾウは大群を成してアッサム州内を移動していた。同州は丘陵の森林が広がり、ゾウの移動ルートであるいわゆる「ゾウの回廊」を鉄道の線路が横切っている。

 鉄道当局は、ゾウの回廊に指定されている地域の一部で速度制限を導入しているが、今回の事故現場がその対象地域だったかどうかは明らかになっていない。

 インドには野生のゾウ約3万頭が生息しており、アッサム州には絶滅危惧種であるアジアゾウが最も多く生息している。(c)AFP