【2月12日 AFP】ソウルで11日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)氏が、平昌冬季五輪に合わせて北朝鮮から派遣された「三池淵管弦楽団(Samjiyon Orchestra)」の公演を観賞した。

 北朝鮮代表団の韓国訪問を締めくくる今回の公演では、文大統領の隣に与正氏が座り、五輪をきっかけとした南北融和を外交面で演出する形になった。

 両氏は平昌五輪の開会式をすぐ近くの席で鑑賞して握手を交わした他、アイスホッケーの南北合同チームの試合も観戦し、声援を送った。

 三池淵管弦楽団の公演では、韓国の人気ガールズグループ「少女時代(Girls' Generation)」のソヒョン(Seohyun)さんがサプライズで登場する一幕もあった。五輪に合わせて北朝鮮からは選手や応援団などが派遣されており、公演はその一環。

 韓国大統領府によると、これに先立って開かれた韓国政府高官らとの夕食会で与正氏は、訪韓前には韓国の状況は北朝鮮とかなり違っていると予想していたが、実際に訪れると長年の南北分断にもかかわらず「多くの点で似ていて、共通していた」と語ったという。(c)AFP