【2月11日 AFP】17-18スペイン1部リーグは10日、第23節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がハットトリックを決めるなどしてレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に5-2で大勝し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との大一番へ弾みをつける勝利を飾った。

 ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督率いるレアルは、今季ここまで以前のような質の高さを見せることができておらず、この試合も完璧というわけではなかったが、シーズンの行方を左右し得るPSG戦の直前になって、ある程度の状態を取り戻したように見える。

 ホームのサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)にソシエダを迎えたレアルは、前半から攻撃陣が爆発。開始1分も経たないうちにルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)が先制点を決めると、前半だけで4ゴールを挙げた。守備に甘さが出て終盤に2点を返された点は不安材料だが、ロナウドの復調は大きな追い風になる。

 ジダン監督は「彼の心構えは常に変わらない。ゴールを決めるために生きているし、きょうは警戒すべき選手だということを3ゴールという形で示した。あと1点か2点は取れたはずだが、14日の試合に向けて非常に良い前兆だ」と話した。

 レアルはこれで、直近のリーグ戦4試合は3勝1分。首位FCバルセロナ(FC Barcelona)とはまだ勝ち点16差と大きな開きがあるが、翌日にレバンテ(Levante)と対戦するバレンシア(Valencia CF)を抜いて暫定3位に浮上した。

 2位のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)の電光石火のゴールでマラガ(Malaga CF)に勝利し、バルセロナとの勝ち点差を暫定で6に縮めている。

 グリーズマンはサウル(Saul Niguez)のシュートのこぼれ球を押し込んで今季リーグ戦8点目。開始わずか39秒でのゴールは、バスケスを上回るこの日の最速ゴールだった。

 アトレティコは、今季リーグ戦8回目となる1-0の勝利で首位に少しプレッシャーをかけているが、バルセロナは11日に行われるヘタフェ(Getafe CF)とのホームゲームに勝利すれば、その差を9ポイントに戻すことができる。(c)AFP/Andy SCOTT