【2月10日 AFP】スピードスケート世界選手権(ISU World Allround Speed Skating Championships)で通算9度の優勝を誇るスベン・クラマー(Sven Kramer)は、母国オランダ勢が平昌冬季五輪の同競技でもソチ冬季五輪に匹敵するメダル獲得数を記録すると自信を見せている。その一方で、同国の元選手らは母国の圧倒的な強さを批判すると同時に、ライバルの成長を手助けしている。

 10日からのスピードスケート種目に臨むオランダは、4年前に行われたソチ五輪では金メダル8個、銀メダル7個、銅メダル8個を獲得。男子5000メートルを制して同国初の大会連覇を果たしたクラマーをはじめ、ソチでは4種目で表彰台を独占するなど、36種目中23個のメダルを記録した。

 クラマーは、「オランダ国内では4年前と同じようにはいかないと予想されているが、それはどうかな」とすると、「オランダにはスポンサーの付いたチームが多くあり、それがこの国のレベルを高めている。互いに競い合わなければならず、厳しい戦いになっている。今回はどうなるか分からないが、自分のことに集中するだけで、4年前より良い結果を出すことが目標だ」と語った。

 しかし、ソチ五輪では世界距離別選手権(ISU World Single Distance Championships)で通算7回の優勝を誇るボブ・デヨング(Bob de Jong、オランダ)氏ら強豪選手が健在だった。37歳だったデヨング氏は自身4度目となった同五輪の男子1万メートルで銅メダルを手にし、86年ぶりにスピードスケート男子の最年長メダリスト記録を更新した。

 現在は韓国で長距離スケーターのコーチを務めているデヨング氏は、「オランダはソチでメダルを取り過ぎた。同じことが起きないように願っている。われわれは信じられないような数のメダルを獲得した。それはこの競技にとって良くない」と話した。

 オランダ出身のコーチはライバルの中国やカナダなどでも選手を指導しており、日本ではヨハン・デヴィット(Johan de Wit)氏がコーチを務めている。同氏のアシスタントコーチを務めているロビン・デルクス(Robin Derks)氏は、「日本に来てオランダのスタイルを取り入れてほしいと頼まれた。オランダと日本のスタイルは相性が良い」と語った。

「日本には才能に恵まれた選手はたくさんいたが、彼らはそれを生かすことができていなかった。日本は世界2位のスピードスケート大国になれる可能性を持っているのに、その可能性を生かしていなかった。今では、それが初めて改善されている」(c)AFP