【2月9日 AFP】米ツイッター(Twitter)は8日、2017年第4四半期の決算で、同社初の黒字を計上したと発表した。急成長を遂げるライバル企業に長年にわたり遅れを取ってきた同社にとって重要な節目となった。

 同期の純利益は9100万ドル(約99億円)で、2013年の上場以来の黒字となった。総売上高は予想を上回る前年同期比2%増の7億3200万ドル(約798億円)。月間アクティブユーザー(MAU)数は平均3億3000万人と、前期比では変化しなかったものの、前年同期比では4%の増加となった。ツイッター株はこの決算発表を受け、前日比18%高の31.77ドルと、1年余りぶりの高値をつけた。

 ツイッターは、有名人や政治家、ジャーナリストなどから成る中核ユーザー層で強固な基盤を確立していたものの、フェイスブック(Facebook)などの競合ソーシャルメディアに匹敵する幅広い利用者層の獲得に苦戦し、広告収入に悪影響が出ていた。

 同社はユーザー層の拡大と利用促進のため、複数の動画ストリーミングサービスとの提携や、投稿文字制限の280字への拡大(日本語は対象外)、特定の話題に関する連続投稿を一つにまとめる機能の導入といった努力を重ねていた。

 3億3000万人という月間ユーザー数はフェイスブックの20億人よりはるかに少ないが、ツイッターによると日次アクティブユーザー(DAU)数は前年同期比で1割以上増加した。DAUの詳細な数字は明らかにされていない。(c)AFP/Rob Lever