【2月11日 CNS】中国の春節(旧正月、Lunar New Year)まであと1週間ほど。山東省(Shandong)聊城市(Liaocheng)高唐県(Gaotang)姜店鎮(Jiangdian)十里鋪村(Shilipu)で印刷業を営む楊増福(Yang Zengfu)さん(64)が、春節の正月飾りの一つである「春聯(Chunlian)」と呼ばれる赤い紙を準備していた。

 春聯とは、赤い紙に縁起のいい対句が書かれたもので、玄関や門などの左右に貼り、春節を祝う。楊さんは、毎年10万枚以上の「福」の字や20~30万セットの「春聯」を生産している。楊さんが印刷する「春聯」は雨にも日差しにも強く、色あせないと評判だ。

 楊さんが作る春聯は、村の周辺で販売されている。楊さんの呼びかけで、村の40世帯以上が「春聯」制作に携わるようになり、1世帯当たり平均で年10万元(約173万円)以上の収入につながっている。「春聯村」として有名になった十里鋪村は、この時期になると村中が真っ赤に染まる。(c)CNS/JCM/AFPBB News