【2月8日 AFP】ロシアのアレクサンドル・マツェゴラ(Alexander Matsegora)駐北朝鮮大使は7日、ロシアは国連(UN)安全保障理事会決議に従い、北朝鮮人労働者の送還を開始したと明らかにした。

 国営ロシア通信(RIA)によると、同大使は、「北朝鮮からの労働者の雇用禁止はロシア経済への打撃となるが、われわれは国連安保理の決定を忠実に守る。多く知事がすでに送還を始めた」と述べた。

 国連安保理は昨年12月、対北朝鮮制裁を強化する内容の新たな決議を採択し、国外で働く北朝鮮国民全員を2019年末までに送還するよう義務付けた。

 マツェゴラ大使によると、ロシアでは約3万5000人の北朝鮮人労働者が働いており、大半が建設業、農業、漁業に従事している。賃金はロシア国民と同等で、うち40%から50%を労働者が受け取り、残りは北朝鮮政府に納められるという。(c)AFP