【2月7日 AFP】インドで無免許の医師が注射器を使い回し、少なくとも46人にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)を感染させた疑いがあり、当局が捜査を進めている。

 北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州の警察当局は、州内の貧しい村で安価な訪問診療を行っていたラジェンドラ・ヤダブ(Rajendra Yadav)容疑者に対する刑事告訴を受理した。

 インドでは公的医療制度や規制が整っていないことから、特に地方部で無免許の医師がはびこっているという。

 政府によるスクリーニング検査により、ウッタルプラデシュ州ウナオ(Unnao)地区にHIV感染者が特に集中していることが判明し、今回の事件が明らかになった。

 ウナオ地区の医療責任者であるS.P.チョードリー(S.P. Choudhary)氏はAFPに対し「感染者46人は全員、われわれの区域内の特定の場所で見つかった」と明らかにした。チョードリー氏は「偽医者と1本の注射器を使い回したせいだと訴えている感染者もいる」と語り、今後さらに調査を進めるとの考えを示した。(c)AFP