【2月7日 AFP】米ラスベガス(Las Vegas)のカジノ王、スティーブ・ウィン(Steve Wynn)氏(76)は6日、自身にまつわるセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑の報道を受け、ウィン・リゾーツ(Wynn Resorts)の会長および最高経営責任者(CEO)職を辞任すると発表した。

 ウィン氏は声明で、「ここ数週間、悪評が止まらないことに気付いた」「今の役職で成果を挙げ続けることはできないという結論に達した」と述べている。

 ウィン氏はドナルド・トランプ(Donald Trump)氏のビジネス上のライバルだったが、トランプ氏が2017年1月に大統領に就任すると、政治的盟友となって共和党全国委員会(RNC)の財務委員長に就任。しかし先月、長年にわたるセクハラ疑惑が報じられ、同ポストを辞任した。

 ウィン氏のセクハラ疑惑を最初に報じたのは米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)。ウィン氏は離婚調停の見直しを求める元妻のエレーン・ウィン(Elaine Wynn)氏が「ひどく不快な訴訟」の一環としてセクハラの告発をあおっていると非難し、疑惑を否定していた。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、告発者の1人である既婚者のネイリストは旗艦ホテルのウィン・ラスベガス(Wynn Las Vegas)が2005年にオープンして程なくウィン氏に性交渉を強いられ、後に示談金として750万ドル(約8億1900万円)を支払われたと主張している。(c)AFP/Olivia HAMPTON