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【2月7日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は6日、同国関税局における汚職対策の一環で、密輸されたとされるスポーツカーなど高級車数十台をブルドーザーで破壊する現場に自ら立ち会った。

 ジャガー(Jaguar)やレクサス(Lexus)、コルベット・スティングレイ(Corvette Stingray)を含む、ドイツ製の最高級セダンや日本製のスポーツ用多目的車(SUV)などが、首都マニラの関税局構内で破壊された。当局によると、車は密輸されて押収されたものだという。

 汚職と違法薬物との闘いを6年の任期の中心課題に据えるドゥテルテ大統領の指示により、金額にして6160万ペソ(約1億3000万円)相当に上る計30台の自動車がマニラなど3つの都市で破壊されたという。

 視察後、関税局職員らに対して行った演説で大統領は、「スクラップにするように」と述べた。

 通常、押収された密輸品の自動車は競売にかけられ、収益は政府の歳入となるが、大統領は「私が払う、問題ない」と話している。(c)AFP