【2月7日 AFPBB News】東急電鉄(Tokyu Corporation)は7日、都心部から神奈川県大和市までを結ぶ田園都市線内で昨年相次いだ電気系統のトラブルを受け、同線地下区間の点検作業を公開。安全対策強化に向けた取り組みを示した。

 2017年10月に三軒茶屋駅で、11月に池尻大橋駅で起きた停電による運行トラブルは、朝の通勤・通学ラッシュを直撃し、それぞれ約12万6000人に影響が出たとされる。以来約1か月かけて、延べ約2120人が終電後に電線類の点検を実施。目で異常を確認する「目視」のほかケーブルに触れ確認する「触手」による点検を加えるほか、詳細点検の頻度の見直しを行っていく。

 渋谷駅から池尻大橋駅間で行われた見学会では、オレンジ色の作業着を来た社員たちが、退避場所の少ない地下トンネル内で安全を確保しながら、壁面やホーム下にめぐらされた各種ケーブルを清掃し、絶縁テープなどで補修した。また、軌陸車と呼ばれる高所の点検に使われる専用車で天井の電線を見て回った。

 同社の伊藤篤志(Atsushi Ito)電気部統括部長(55)は、「改めた点を、他の路線にも生かしたい」と話した。(c)AFPBB News