【2月6日 AFP】平昌冬季五輪の開催地となる韓国・平昌(Pyeongchang)で6日、動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」の女性活動家が極寒をものともせず、ほぼ半裸の服装で毛皮を着用しないでと人々に訴えた。

 気温が氷点下16度を記録した平昌の五輪メディアセンター前では白いブラとショーツのみを身に着けたPETAのアシュリー・フルーノ(Ashley Fruno)さんが「チャンピオンは毛皮を着ない」と書かれたプラカードを掲げ15分以上も寒空に素肌をさらし続けた。

「確かにここは寒いです。でも毛皮を剥ぎとられる動物の苦痛とは比べようもない」と語るフルーノさん。「残念なことに韓国では大勢の人たちが毛皮を着ています。毛皮を五輪で着用すべきではない」。これは動物虐待だというフルーノさんは、だからこの平昌で毛皮を着ないでと人々に呼び掛けているのだという。

 一方、フルーノさんによると、物議を醸している韓国での犬肉売買については、PETAが抗議する予定はない。ただ「対象が犬であれウサギやミンクであれ動物虐待であることに変わりはない」と強調。韓国で様々な問題提起をしていく予定だと述べた。

 動物の権利擁護活動家らは韓国で大きなスポーツ大会が開かれるたびに犬食に対する抗議活動を行っており、2002年のサッカーW杯日韓大会では仏女優ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)さんが反犬肉キャンペーンを主導していた。(c)AFP/Alastair HIMMER