【2月6日 AFP】中国国防省は6日、地上配備型ミサイル防衛システムの実験に成功したと発表した。

 中国国防省は短い声明の中で、中距離弾道ミサイルの迎撃実験を行い「目標を達成した」と発表。「実験は防衛目的であり、特定の国を標的としたものではない」としている。

 朝鮮半島をめぐっては昨年、米国が北朝鮮の脅威に対する防衛として最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」を韓国国内に配備。中国はこれを自国への脅威と見なして激しく反対していた。

 核武装への動きを強める北朝鮮と米国の間では挑発的な声明の応酬が続き、一触即発の懸念が高まっている。

 米国のレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官とマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長を説得して協議のテーブルにつかせ核兵器を放棄させようと外交戦略を推し進める。だが一方で、トランプ政権内には戦争を誘発しない程度に北朝鮮の核関連施設を攻撃して金委員長の鼻っ柱をへし折り、米国の本気度を見せつけるべきだと主張する幹部も少なくないという。(c)AFP