【2月6日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は5日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の弁護団が同氏に対し、ロシアによる大統領選介入疑惑を捜査するロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官による聴取に応じないよう進言したと報じた。

 モラー氏はトランプ陣営とロシアの共謀疑惑や司法妨害の可能性について捜査を進めているが、トランプ氏自身はモラー氏による聴取に応じる意向を繰り返し示している。

 トランプ氏は先月、ホワイトハウス(White House)での記者会見で「(聴取を)楽しみにしている」と発言したが、「弁護士やその他の状況が許せば」とも語っていた。

 また、トランプ氏は宣誓下の供述も受け入れる考えも表明。モラー氏による聴取では宣誓が行われる予定はないものの、連邦捜査官に虚偽の供述をすれば罪に問われる。

 ニューヨーク・タイムズは情報筋4人の話として、トランプ氏は以前に矛盾する発言を行っており、弁護団は同氏が偽証罪に問われる可能性を懸念しているという。

 またこの情報筋によると、捜査案件の一部においてモラー氏は法的に有効な立場にないとして、弁護団やトランプ政権の幹部らは聴取の要請を拒否したい考えだという。(c)AFP