【2月6日 AFP】韓国で9日に開幕する平昌冬季五輪で五輪史上初めて、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)や虐待に苦しむ選手を心身両面でサポートするカウンセリングセンターが設置される。会場内の4か所に設けられ、大会関係者によると、被害にあった選手が警察に被害を届け出られるよう法律面での助言も行う。

 国際オリンピック委員会(IOC)で安全保護対策を担当するスーザン・グレイニッグ(Susan Greinig)氏は「私たちは選手たちを守る必要がある。選手たちが(セクハラを)回避しどのような状況にも対処できるようサポートしていく」と語った。

 グレイニック氏によれば、選手を性的虐待から保護する活動を始めた頃、この問題はまだタブー視されていた。だが今ではそれがスポーツに破滅的な影響をもたらすことを国内オリンピック委員会(NOC)も認識するようになったという。

 米国では女子体操選手らに対する性的虐待が相次いで明らかとなり、スポーツ界に激震が走っている。長年にわたって米体操連盟(USA Gymnastics)の元チームドクターのラリー・ナサール(Larry Nassar)被告が多数の女子選手らを性的に虐待していた罪で起訴され、最長175年の禁錮刑を言い渡されている。(c)AFP/Alastair HIMMER