【2月6日 AFP】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は5日、北朝鮮を旅行中に身柄を拘束され、その後釈放されたものの帰国から数日後に死亡した米国人学生オットー・ワームビア(Otto Warmbier)氏(当時22)の父親を、平昌冬季五輪の開会式に招待したことを明らかにした。

 同日、5日間の日程でアジア歴訪に出発したペンス副大統領はツイッター(Twitter)で、「オットー・ワームビア氏の父親、フレッド(Fred Warmbier)氏がわれわれと共に平昌五輪に参加することになり、光栄だ」と発表した。

 さらにペンス氏は、ワームビア夫妻が「北朝鮮で残虐行為があることを世界に思い出させてくれる」「われわれは米国の決意をもって、オットー氏の思い出をたたえることを誓う」と記した。

 オットー氏は北朝鮮を訪問中に軽微な違法行為で1年以上拘束され、釈放された時には昏睡(こんすい)状態に陥っていた。

 意識のないまま自宅に戻ったオットー氏は、その数日後に死去。北朝鮮は同氏が拘束されている間にボツリヌス菌に感染したと説明していたが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は同氏が拷問を受けたと訴えてきた。

 ペンス氏は米アラスカ州、東京、ソウルを訪問した後、9日の平昌五輪開会式に出席することになっている。(c)AFP