【2月5日 AFP】(更新、写真追加)韓国の高等法院(高裁)は5日、汚職スキャンダルで罷免・起訴された朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)前大統領への贈賄などの罪に問われたサムスン電子(Samsung Electronics)副会長、李在鎔(イ・ジェヨン、Lee Jae-Yong)被告(49)の控訴審で執行猶予刑を言い渡した。李被告は即日釈放された。

 李被告は、昨年8月の一審では贈賄、横領、マネーロンダリング(資金洗浄)、偽証などの罪で懲役5年の実刑判決を受けていたが、高裁は懲役2年6月の執行猶予付き有罪判決を言い渡した。

 一連の汚職スキャンダルは、朴被告の親友の崔順実(チェ・スンシル、Choi Soon-Sil)被告が事件の中心人物とされ、関係者が政府の特別扱いを得ようとしたかどうかが焦点となっている。

 しかし、控訴審で裁判所は「朴被告と崔被告が事件の中心人物だったとみなすべきだ」と述べ、一審で李被告に言い渡された有罪判決の幾つかを破棄した。

 李被告と共に起訴されたサムスン電子の幹部4人についても、執行猶予などに減刑された。(c)AFP