【2月5日 AFP】ギリシャの首都アテネで4日、隣国マケドニアの国名問題について妥協すべきでないと政府に抗議する大規模な集会が行われた。デモの主催者らは約150万人が参加したと発表したが、警察当局は参加者数は約14万人と推定している。

 議会前のシンタグマ広場(Syntagma Square)では、映画『その男ゾルバ(Zorba the Greek)』の音楽を担当したことでも知られる同国の有名作曲家で、抵抗の象徴ともされるミキス・テオドラキス(Mikis Theodorakis)氏(92)が演説を行い、政府に対し決定を下す前に国民投票を行うよう訴えた。

 テオドラキス氏は拍手喝さいするデモ参加者らを前に、「マケドニア(の名称)は過去も現在も未来も、永久にギリシャのものだ」と呼び掛けた。

 一方、アレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相は声明を発表し、「ギリシャ国民の圧倒的多数は、外交政策の問題は狂信的に扱われるべきでないと考えている」とけん制した。(c)AFP/John HADOULIS