【2月5日 AFP】トルコ軍などがクルド人勢力に対する軍事作戦を展開しているシリア北西部アフリン(Afrin)で4日、大規模な抗議デモが行われた。アフリン当局は、国際社会に対してトルコの軍事作戦を中止させるよう要求。またトルコ政府を支援しているとして、ロシアにも同地域での民間人死亡の責任があると批判している。

 トルコ軍などは先月20日から、同国政府がテロ集団と見なしているクルド人民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」に対し、「オリーブの枝(Olive Branch)」作戦を展開している。

 2013年から半自治政府となっているアフリンの地元当局は、ロシア政府に対して断固たる態度を取るよう要請した。

 当局は声明で、「ロシアには、特にアフリン市民に対するトルコのテロリズムへの支援を取りやめるよう求める」と述べた。「独裁的なトルコが罪のない一般市民に対して行っている虐殺について、ロシアは責任を負っている」

 2015年にシリア内戦に軍事介入したロシアはアフリンに部隊を駐留させていたが、トルコが軍事作戦を開始すると、部隊を撤退させた。YPGとアフリン当局者らは、ロシアは部隊を撤退させてトルコのシリア攻撃を黙認していると主張している。(c)AFP