【2月5日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは4日、第26節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)は試合終了間際にPKから同点ゴールを許し、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と2-2で引き分けた。リバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は試合後、ジョン・モス(Jon Moss)主審への怒りをにじませている。

 リバプールは両チーム1-1で迎えた後半ロスタイム1分、モハメド・サラー(Mohamed Salah)が圧巻の個人技からこの日2得点目となるゴールで勝ち越しに成功。クロップ監督も喜びを爆発させ、チームは4位以内の確保に向けて重要な勝利をつかんだかに見えた。

 ところが迎えた試合終了直前、モス主審はリバプールのビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)がエリク・ラメラ(Erik Lamela)を倒したという副審の指摘を受けてPKを指示。これをハリー・ケイン(Harry Kane)が決めてトッテナムが同点に追いつくと、直後に試合終了のホイッスルが鳴った。

 クロップ監督は「今思っていることをそのまま口に出したら、史上最大級の罰金を科されるだろう。93分にPKの笛を吹くのであれば、100パーセントの確信を持っていなければならない」と話した。

 また結果的には失敗に終わったが、ケインは終盤にもPKを与えられており、クロップ監督はこの判定についても審判団に怒りをあらわにしている。この場面では、リバプールのGKロリス・カリウス(Loris Karius)がケインを倒してPKを取られたが、副審がオフサイドを見逃していた。

 クロップ監督は「1本目のPKは誰がどう見てもオフサイドだ。ボールがトッテナムの選手の足を離れた瞬間、ケインはオフサイドだった。われわれの守備陣がトラップにかけたんだ。良いディフェンスだった」と語った。

 一方、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、敵地アンフィールド(Anfield)でアウェーチームに2本のPKを与えた審判団の勇気をたたえている。

 試合終了後にモス主審に歩み寄った理由を聞かれたポチェッティーノ監督は「彼らが見せた気持ちの強さをたたえたかった。審判が正しく、勇気を見せたのなら、難しい仕事をしている彼らをたたえるのは正しいことだと思う」と答えた。

 この結果、暫定3位のリバプールと5位トッテナムの勝ち点2差は変わらなかった。ケインはこれでプレミア通算100ゴールに到達。今季のリーグ得点王争いは、ここまで計22ゴールのケインをサラーが1点差で追う展開になっている。(c)AFP/Kieran CANNING