【2月3日 CNS】中国国家質量監督検験検疫総局が1月30日に発表した最新の統計によると、2017年に抜き取り検査を実施した輸出入商品のうち、消費者と密接に関係する輸入商品の品質状況が楽観視できないところにきているようだ。家電用品、服飾、歯ブラシなど輸入消耗品に対し、計5291項目の抜き取り検査を実施したところ、不合格率が28.3%に上った。

 検査対象となった製品は、機械・電気設備、一般紡績、化学工業の各分野にまたがる。抜き取り検査は、輸出と輸入の両製品計6769項目に対して実施し、1891項目が不合格と判定された。不合格率は27.9%だった。輸出入別では、輸入品の不合格率は28.3%、輸出品不合格率は27%だった。

 輸入品で不合格率が最も高かったのは、自動車用のブレーキ関連部品で46.6%、輸出品ではモバイルバッテリーで65.1%品質が基準を満たしていなかった。

 このほか、中国国家標準(GB規格)に準拠した一部の輸入商品に対しても、抜き取り検査実施。不良品率が高かった輸入品は、吸汗・速乾素材の衣類(44.8%)、カバン類(27.9%)、コンドーム(25%)、UVカット衣類(20.8%)などだった。(c)CNS/JCM/AFPBB News