【2月2日 AFP】オーストラリアのシドニー湾(Sydney Harbour)で1日、ワラビーが泳いでいるのを通りかかったフェリーが発見し、救出した。犬に追いかけられて海に飛び込んだとみられる。

 ワラビーが見つかったのは、ビーチで人気のマンリー(Manly)沿岸。1日午後、発見したフェリーの乗員が海面にロープを垂らし、すくい上げるようにしてワラビーを水から引き揚げる間、数隻のフェリーが航行を中断した。

 ワイルドライフ・シドニー動物園(WILD LIFE Sydney Zoo)のボランティアスタッフ、ジョディ・ルイス(Jodie Lewis)さんによると、救出されたワラビーは「動転していて、ずぶぬれで汚れていた」とAFPの取材に語った。

 ただ、ワラビーは脚に小さな引っかき傷を幾つか負っただけで、順調に回復しており、数日のうちに野生に戻れそうだという。「自然に返すまで、できるだけストレスをかけないよう努めている」とルイスさんは話した。

 ワラビーはカンガルーに似た小型の有袋類で、泳ぐ姿はめったに見られない。ルイスさんによれば、救出されたワラビーは30分ほど泳ぎ続けていたとみられる。目撃者の話では、このワラビーはリードの付いていない犬に追いかけられていたという。

 シドニーでは先月、名所シドニー・ハーバーブリッジ(Sydney Harbour Bridge)でワラビーが車道を疾走し、ドライバーたちを仰天させる騒ぎがあったばかり。捕獲した警察によると、3キロほど離れたゴルフ場から来た可能性があるという。(c)AFP