【2月2日 CNS】中国国家質量監督検験検疫総局が公式ウェブサイトで発表した「花火・爆竹製品の品質に関する抜き取り検査状況」報告によると、検査対象281社のうち、3割に相当する76社の製品が不合格と判定された。

 今回の検査は6省(直轄市、自治区含む)に所在地を置くメーカーに対して実施。製品と導火線箇所の強度や発火時間、火薬の成分・量など20項目に及ぶ。

 今回の抜き取り検査による合格率は73%で、2016年と比べて20.7ポイント上昇した。合格率が高かったのは、湖南省(Hunan)と江西省(Jiangxi)で、それぞれ72.9%と73.1%。発火時間や製品の構造や材質、包装といった安全項目要求がさらに厳しくなった新基準が2016年4月1日から実施されたことや、地方品質技術監督部門による標準の解説や技術援助などにより、基準に対する企業の理解が高まったことを反映しているとみられる。しかし、全体の不合格率は27%で、全体的な品質水準は依然として低いままだ。

 不合格品の主な原因は、発火時間、導火線の強度、構造と材質の4項目で安全性への問題が突出していた。

 またこのほか、今回抜き取り検査を実施した企業の規模別の合格率は、中規模企業が88.4%、小規模企業が69.2%、零細企業が23.1%。企業の規模が小さくなるほど、商品の品質水準に依然として大きな差があることが明らかになった。(c)CNS/JCM/AFPBB News