【2月2日 AFP】レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は1日、中国とロシアが中南米で影響力を拡大しつつあるのは「憂慮すべき」だと述べ、中南米諸国にむしろ米国と協力するよう強く呼び掛けた。

 ティラーソン国務長官は就任後初となる中南米歴訪を前に、米テキサス大学(University of Texas)で主要政策について講演。「中南米は、自国民の利益しか考えない新たな帝国主義国家を必要としてはいない」と語った。

「中国の国家主導の開発モデルは、過去を連想させる。南半球の未来がそうなる必要はない」とティラーソン氏は主張。「不公正な貿易慣行」は地元の雇用喪失につながると警告した。

 また、中南米で「ロシアの存在感が拡大しているのも憂慮すべき事態だ」と述べ、ロシア政府は「民主的なプロセスを共有・尊重しない非友好的政体」に武器を売っていると苦言を呈した。

 ティラーソン氏は6日間の日程でメキシコ、アルゼンチン、ペルー、コロンビア、ジャマイカを歴訪する。(c)AFP