【2月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)は31日、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)からクラブ史上最高額となる5600万ポンド(約87億円)の移籍金でピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)を獲得。これに伴い、アーセナルからオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)がチェルシー(Chelsea)に移籍した。

 現在28歳のオーバメヤンはアーセナルと2021年までの契約にサイン。クラブにとってはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から加入したヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)に続く2人目のビッグネームの補強となった。2人は過去にドルトムントで共にプレーしており、エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)で再びユニットを組むことになる。

 アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、ムヒタリアンとのトレードのような形でユナイテッドに去ったアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)に代わる前線のオプションを手に入れたが、この影響を受けてアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)は、ベンチで過ごす時間が増えるものとみられている。

 アーセナルのレジェンド、ティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏と自身をなぞらえる点取り屋のオーバメヤンは、クラブの「偉大な歴史」に魅力を感じていると語ったが、チームは先月30日、スウォンジー・シティ(Swansea City)に1-3で敗れて優勝争いからは完全に脱落している。

 またオーバメヤンは、退団をめぐる一連の状況についてインスタグラム(Instagram)で謝罪したが、自身は「クレイジー」だとして理解を求めた。「決断はベストな形ではなかったかもしれないが、みんなオーバはクレイジーだと分かっている。そう、俺はクレイジーなんだ。これまで間違いもしてきたが、そこに悪意はなかった。ボルシア・ドルトムントでの4年半を決して忘れない」

 さらにアーセナルは、メスト・エジル(Mesut Ozil)がクラブ史上最高額で新たな契約を結んだ。英BBCがエジルの週給を35万ポンド(約5400万円)と報じる中、クラブは公式発表をしていないが、同選手はサインをしている写真とともに「契約で忙しい1日だった」というメッセージをツイッター(Twitter)に投稿している。