【2月1日 AFP】米東海岸沿いでミンククジラの異常死が相次いでいることを受け、米国の海洋調査チームが調査に乗り出した。大型クジラがこれほどの規模で大量死したのは過去2年間で3例目だという。当局が1月31日、明らかにした。

 米海洋大気局(NOAA)によると、2017年1月以降、メーン州からサウスカロライナ州までの大西洋沿岸で死んでいるのが確認されたミンククジラは計28頭。ミンククジラの場合、年間に死んでいるのが確認される個体数は通常12頭だが、この1年でその数は2倍以上に上っており、死骸の大半は北東部で発見されている。

 このうち9頭には漁具に絡まった痕跡があり、8頭には感染症を発症した可能性が見られ、2頭には鈍器による外傷があった。NOAAによると、その他については現在も検視が行われている。

 NOAAは今回の件について、原因究明を要する「異常な大量死事象」と宣言。こうした調査が行われるのはここ数年で3回目となる。

 ザトウクジラやセミクジラでも異常な大量死事象が確認されており、それらについての調査は現在も進められている。(c)AFP